S07 内分泌ブロック — ライブカード v3(25枚)

● 骨(画面に無いこと)/# 値(行末に数値)/↳ その数値の比喩(計算済み)/? 発問(n秒・指名なし)/* 小話

S1
S1
● 今日の主役は臓器でなく「変わらないこと」そのもの
# ヒトの深部体温 … 夏も冬も約37℃・ぶれ±0.5℃
↳ 外気は40℃も動くのに、中の振れ幅は1℃=40倍の安定
? 外が40℃動いて中が1℃、この差を作るのは何か →5秒
↳ 答えが今日の主役。体温も血糖もpHも同じ仕掛けで守る
* 死んだ瞬間に真っ先に失われるのが、この「一定」
↳ 体温もpHも外界と同じ値へ落ちる=一定さが生きている証拠
計算根拠
体温:外気の年較差 -5〜35℃=幅40℃/深部体温37℃±0.5℃=幅1℃。40÷1=40倍の安定。比較を同じ「℃」単位で対応させた(v2追記2の同単位ルール)。
S2
S2
● 恒常性は「止まっている」ではなく「揺れて必ず戻る」
↳ 一定=固定ではない。ずれる→戻るの往復が正体
# 語源 … ギリシャ語 homoios(似た)+stasis(立つ)
↳ 「同じ(homo)」をあえて避けた=似た状態へ戻る意味
# 命名 … 1926年 キャノン(米)=ちょうど100年前の新語
↳ 「闘争か逃走か」を1915年に名づけたのも同じ人
# 血液5L全部に溶けた糖 … 合わせて約4〜5g
↳ 小さじ1杯。コーラ500mL(砂糖56g)の12分の1しかない
# 血液のpH … 7.35〜7.45=許される幅は0.1
↳ 0〜14のものさしの0.7%だけ。外れると酵素が止まる
* 「血は薄めた海水」は俗説
↳ 海水の塩分3.5%に対し体液は0.9%=海水が4倍濃い
計算根拠
血糖:血液量5L×空腹時血糖90mg/dL(=0.9g/L)=4.5g。上白糖小さじ1杯≒3g・角砂糖1個3〜4gなので「小さじ1杯」。コカ・コーラは100mLあたり糖11.3g→500mLで56.5g。56.5÷4.5≒12.6→「12分の1」。pH:許容幅0.1÷全スケール14=0.71%→「0.7%」。塩分:海水3.5%÷体液0.9%≒3.9→「4倍濃い」。命名年:1926年→2026年で100年前。
S3
S3
● 蛇口が毎回行き過ぎるのは、ずれてから直すから
↳ 湯が混ざるまでの遅れの分、熱すぎとぬるすぎを必ず通る
# 体温の設定値を握るのは … 視床下部(脳の底)約4g
↳ 脳1300gのうち4g=一円玉4枚が全身の温度を決める
# 汗1Lの蒸発が奪う熱 … 約580kcal
↳ 体重60kgなら計算上11℃ぶん=捨てる側の力が桁違い
* 花子ちゃんは湯を足すだけ・体は足すと捨てるの両方を使う
↳ 震えて作り、汗で捨てる。だから外が何度でも37℃へ戻る
? 熱くしすぎないコツは、何を変えればいいか →10秒
↳ 少量ずつ足して待つ=ずれを小さく速く直す。体は秒単位で実行
計算根拠
視床下部:重さ約4g/脳の平均1400g=0.29%(Encyclopedia.com ほか)。1円硬貨は1枚ちょうど1.00gなので4g=一円玉4枚。汗:水の蒸発潜熱0.58kcal/g×1000g=580kcal。ヒトの比熱0.83kcal/(kg・℃)×体重60kg=50kcal/℃。580÷50=11.6→「計算上11℃ぶん」(実際は汗の全量が蒸発しないため“計算上”と明示)。
S4
S4
● ホルモンが効き始めるまでの待ち時間=血が一周する時間
↳ 心臓が運送会社。ポンプが弱れば命令の到着も遅れる
# 血液が全身を一周する時間 … 安静時 約1分
↳ 心臓は1分で約5L押し出し、血液も約5L=1分で全戸配達
# 心臓が1日に押し出す血液 … 約7,200L
↳ 家庭の浴槽(200L)36杯ぶんを、休まず毎日押し出す
* 神経は自前の配線・ホルモンは血管という既存の道路を間借り
↳ 配線のない場所にも届く代わりに、届くまで遅い
計算根拠
循環時間:心拍出量5L/分・循環血液量約5L→5÷5=1分で全身一周。1日拍出量:5L/分×60分×24時間=7200L。家庭用浴槽の湯量200L→7200÷200=36杯。単位を「浴槽」に固定して同ジャンルで言い切った。
S75
S75
● ホルモンの発見は「体は神経だけで動く」常識を壊した
# 世界初のホルモン … セクレチン(1902年)
↳ 英ベイリス&スターリングが十二指腸から取り出した
* 膵臓へ行く神経を全部切っても、酸を入れると膵液が出た
↳ 命令は神経でなく血で流れていた=生理学がひっくり返る
# 「ホルモン」という語 … 1905年 スターリングが命名
↳ ギリシャ語hormao=「呼び覚ます・駆り立てる」が語源
計算根拠
比喩なし(年号と語源の事実のみ)。1902年セクレチン発見→1905年 hormone 命名で3年差。神経切断実験は Bayliss & Starling の原著実験に基づく。
S76
S76
● 分泌腺の名前は「作る中身」でなく「出口」で決まる
↳ 管があれば外分泌・管がなく血管へ直に出せば内分泌
* 消化管は口から肛門まで貫く1本の管=ちくわの穴は「体の外」
↳ だから胃液も汗も、体の外へ捨てている扱いになる
# 膵臓は二刀流 … 外分泌=膵液・内分泌=インスリン
↳ 膵液は1日 約1〜1.5L=牛乳パック1本を管で十二指腸へ
↳ インスリンはランゲルハンス島から血管へ直行・管なし
# ランゲルハンス島 … 膵臓の重さの約1〜2%
↳ 膵臓100gのうち1〜2g=一円玉1〜2枚が全身の血糖を握る
* 発見は1869年・医学生ランゲルハンス22歳の学位論文
↳ 働きは不明のまま放置され、インスリン発見は52年後の1921年
計算根拠
膵島:ヒト膵臓の1〜2%(島50万〜100万個・文献値)。成人膵臓の重さ約100g→1〜2g。1円硬貨1.00gなので一円玉1〜2枚。膵液分泌量は1日1〜1.5Lで牛乳パック(1L)1本。ランゲルハンスは1847年7月25日生・1869年に膵臓の学位論文を提出/口頭審査で22歳。1869→1921(インスリン発見)=52年。
S79
S79
● ホルモンは神経の真逆=遅い代わりに広く長く効く
# 神経の伝達 … 最速で秒速 約100m
↳ 新幹線(時速300km=秒速83m)より速い=1秒で100m走
# ホルモン … 血流まかせで全身一周 約1分
↳ 神経は電話・ホルモンは全戸ポスティング
# これから潰す4本柱 … ①相手②微量③遅い④産地が複数
↳ 1枚に1本ずつ、①から順に片づける
* ヒトのホルモンは分かっているだけで100種類以上
↳ 脂肪(レプチン)・心臓(ANP)も出す=腺だけの仕事ではない
計算根拠
神経伝導速度:有髄の太い運動神経で最大100〜120m/s。新幹線300km/h=300000÷3600=83.3m/s。100m/s>83m/sなので「新幹線より速い」。ホルモン側は循環時間1分(slide4と同じ心拍出量5L/分÷血液5L)で、同じ「速度」の土俵に並べた。
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S80
● 相手を選んでいるのはホルモンでなく、受け取る細胞の側
↳ ホルモン=カギ、受容体=カギ穴。合う細胞だけが扉を開く
# α型・β型の区別 … 1948年 アールクイスト(米)
↳ 1つのホルモンにカギ穴が2種=この発想が薬を生んだ
# 同じアドレナリン … カギ穴の型が違うと作用が真逆
↳ α型は血管を締めて血圧を上げ、β2型は気管支を広げる
↳ ぜんそくの吸入薬はβ2だけ開ける「合いカギ」として作られた
* カギ穴(受容体)を狙う薬は、承認薬の約3分の1
↳ 花粉症も高血圧も、偽のカギでカギ穴をふさぐ発想
* 受容体の実物を初めて取り出せたのは1970年ごろ
↳ シビレエイの発電器官から=存在の提唱1905年から65年の空白
? 血液は全身を回るのに、なぜ効く器官と効かない器官があるか →10秒
↳ カギ穴を持つ細胞だけが反応するから
計算根拠
薬の割合:FDA承認薬の約34%がGPCR(=ホルモン受容体を多く含む)を標的(Hauser et al. 2017, Nat Rev Drug Discov:475薬/108受容体)→「約3分の1」。受容体:Langley の receptive substance 提唱1905年→ニコチン性ACh受容体の単離1970年ごろ=65年。α/β分類は Ahlquist 1948年。β2作動薬=ぜんそく吸入薬(サルブタモール等)。
S83
S83
● 画面の「プールに小さじ1」は、いちばん濃い部類の話
# 低分子ホルモン … 1億分の1モル/L
↳ 25mプール(400t)に4g=小さじ1杯弱
# ペプチドホルモン … 1兆分の1モル/L
↳ 同じプールに0.4mg=砂粒1粒。1万倍薄い
# 空腹時インスリン … 約0.5ng/mL
↳ 25mプールに米10粒(1粒20mg)ぶん
? この薄さで本当に効くと思う? →5秒
* 薄くても効くのは受容体が桁違いに敏感だから
↳ 逆に量が少し狂うだけで体調が崩れる
* 甲状腺ホルモンは1年ぶんためても米2粒
↳ 1日0.1mg×365日=約37mg。米1粒20mgの2粒ぶん
計算根拠
25mプール=25m×13m×1.2m=390㎥≒400t=4×10^8g。1億分の1→4g(小さじ1杯5gに近い)。1兆分の1→0.4mg(砂粒1粒0.2〜0.5mg)。インスリン0.5ng/mL=0.5µg/L×400,000L=0.2g=200mg÷米1粒20mg=10粒。チロキシン分泌0.1mg/日×365=36.5mg÷20mg≒米1.8粒。
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S86
● ホルモンは名前でなく出る場所とセットで覚える
# ヒトのホルモン … 100種類以上
↳ プリントに書くのは10個ほど=1割だけ
# 内分泌腺の特徴 … 排出管がない
↳ 血液へ直接流す。汗腺は管あり=汗は体の外へ
? 汗が出るのは内分泌?外分泌? →5秒
* 焼肉のホルモン=「放るもん」説は俗説
↳ 医学のホルモン(滋養がつく)由来が有力・戦前から
計算根拠
ヒトのホルモン100種類以上に対し、生物基礎で扱うのは約10個=1/10(1割)。
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S87
● 全身の内分泌腺は、合計しても大さじ2杯ぶん
# 脳下垂体 … 約0.5g(エンドウ豆大)
↳ ラムネ1粒。この1粒が成長も代謝も仕切る
# 甲状腺 … 約15〜20g
↳ 10円玉(4.5g)4枚。のどぼとけの下でチョウの形
# 副腎 … 1個約5g・左右で2個
↳ 10円玉1枚。腎臓に乗った三角の帽子
# すい臓 … 約100g・うちホルモン担当は1〜2%
↳ 1〜2g=一円玉1〜2枚。残りは消化液の工場
# 内分泌腺の合計 … 約30g
↳ 大さじ2杯(30mL)。体重60kgの0.05%
* 図の並びは、上ほど命令する側
↳ 頭=司令、首=実行、腹=現場
計算根拠
甲状腺18g÷10円玉4.5g=4枚。副腎5g≒10円玉1枚。すい臓100g×1〜2%=1〜2g、角砂糖1個3〜4gの約半分。合計=下垂体0.5+甲状腺18+副甲状腺0.13+副腎5×2=10+膵島1.5≒30g。大さじ1=15mL=15gなので30g=大さじ2杯。30g÷60,000g=0.05%。
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S88
● 見る順番は、命令が上から降りる順番
# 三段リレー … 視床下部→脳下垂体→各腺
↳ 社長→部長→現場。3人目が動いて結果が出る
# この後に出る腺 … 6か所・ホルモンは10個ほど
↳ 英単語10語ぶん。1つの腺につき1〜2個
* 「腺(gland)」の語源はラテン語glans=どんぐり
↳ 昔の解剖学者にはどんぐりの粒に見えた
計算根拠
腺6か所=視床下部・脳下垂体・甲状腺・副甲状腺・副腎・すい臓。ホルモン約10個÷6腺≒1〜2個/腺。
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S89
● 視床下部は神経の電気をホルモンに翻訳する場所
# 大きさ … 約4g(脳1300gの約300分の1)
↳ 1円玉(1g)4枚。この4gが体温・食欲・睡眠も担当
# 前葉への送り方 … 血管で直結・距離は数mm
↳ 全身を回さず直送。だから微量で足りる
# 放出ホルモンの単離 … 1977年ノーベル賞
↳ ブタの脳10万個からTRHが2.8mg=米1粒の7分の1
? 神経でなく血液で送る利点は? →5秒
* 視床下部は自律神経の中枢でもある
↳ 交感/副交感の司令もここ=神経とホルモンの二刀流
計算根拠
視床下部4g÷脳1300g=1/325≒1/300。1円玉=1.0gなので4g=4枚。シャリーは1966年にブタ脳10万個からTRH2.8mgを単離、2.8mg÷米1粒20mg=0.14=約1/7粒。
S90
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● 前葉は命令を受けて命令を出す中間管理職
# 三段リレー … 視床下部→前葉→甲状腺
↳ 現場の成果が増えると上2人が黙る=負のフィードバック
# 命名の法則 … 「◯◯刺激」の◯◯が行き先
↳ 甲状腺刺激ホルモンは甲状腺へ。名前が住所
# 前葉のホルモン … ヒトでは6種類
↳ 画面の3つは半分だけ。残りは生殖と母乳の担当
# 成長ホルモンの山 … 入眠後1〜2時間
↳ 深い眠りで出る=「寝る子は育つ」は実話
* 記録上の世界一の長身は272cm=下垂体のGH出しすぎ
↳ 1日8000kcal食べた。高校生男子2600kcalの3倍
計算根拠
前葉ホルモン6種(成長・甲状腺刺激・副腎皮質刺激・黄体形成・卵胞刺激・プロラクチン)のうち画面掲載は3つ=1/2。ロバート・ワドロー272cmは下垂体過形成、最盛期の食事8000kcal÷高校生男子の推定必要量約2600kcal=3.1倍。
S91
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● 後葉は工場でなく倉庫・作っているのは視床下部
# 製造元 … 視床下部の神経分泌細胞
↳ 軸索を数cm下って後葉にたまり、そこから血中へ
# 名前の由来 … vaso(血管)+press(締める)
↳ 別名ADH=抗利尿ホルモン。尿を減らす側の顔
# 後葉から出るのは2つだけ(もう1つはオキシトシン)
↳ どちらもアミノ酸9個、違うのは2個だけ
* バソプレシンが出ないと尿崩症=1日10Lの尿
↳ 2Lペット5本を毎日出し、同じだけ飲み続ける
* 集合管に「水だけ通す穴」を開けて水を戻す
↳ 穴の名はアクアポリン=2003年ノーベル化学賞
計算根拠
バソプレシンとオキシトシンはともに9アミノ酸、相違は2残基=9個中2個。中枢性尿崩症の尿量は1日10L超も珍しくない。10L÷2Lペットボトル=5本。
S92
S92
● チロキシンは食べ物のヨウ素がないと作れない
# 分子 … チロシン2個+ヨウ素4個=T4
↳ 名前のT4の4は、くっついたヨウ素の数
# ヨウ素の推奨量 … 1日130µg
↳ 一生80年ぶんでも約3.8g=小さじ1杯に届かない
# 日本人の摂取 … 1日1〜3mg(世界最多級)
↳ 推奨量の10〜20倍。昆布だしとわかめのおかげ
# 出すぎ=バセドウ病/不足=橋本病
↳ 前者は痩せ・動悸・目が出る、後者はだるい・むくむ
* 世界では今も20億人近くがヨウ素不足のリスク
↳ 日本でヨウ素不足の甲状腺腫はまず起きない
* ウーパールーパーは変態し損ねたサンショウウオ
↳ チロキシンを与えると陸に上がる姿に変わる
計算根拠
ヨウ素推奨量130µg/日×365日×80年=3,796,000µg=約3.8g、小さじ1杯5gに届かない。日本人摂取1〜3mg(1000〜3000µg)÷130µg=約8〜23倍→10〜20倍と表記。
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S93
● 血中カルシウムは骨を溶かしてでも一定に保たれる
# 体のカルシウム … 約1kg・99%が骨と歯
↳ 牛乳パック1本(1kg)ぶんを骨に貯金している
# 血液中のカルシウム … 全身で約0.5g
↳ 骨の貯金の2000分の1。小さじ1杯の10分の1
# 血中濃度の幅 … 8.8〜10.1mg/dL
↳ 動ける幅は1.3mg/dLだけ。外れると痙攣や不整脈
# 副甲状腺の大きさ … 1個30〜40mg・計4個
↳ 米1粒(20mg)2つ分。甲状腺の裏に埋まっている
* ヒトで最後に見つかった主要な臓器が副甲状腺
↳ 1880年・スウェーデンの医学生サンドストローム
* 甲状腺の手術で誤って取ると手足が痙攣する
↳ 小さすぎて見失う。血中カルシウムを上げる係が消える
計算根拠
血清Ca 10mg/dL×血液5L(50dL)=500mg=0.5g。体内Ca約1000gに対し0.5g=1/2000。小さじ1杯5gに対し0.5g=1/10。基準幅10.1−8.8=1.3mg/dL。副甲状腺1個30〜40mg÷米1粒20mg=1.5〜2粒、4個で計約0.12〜0.16g。
S94
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● 副腎は2階建て・階で担当が違う
# 副腎1個 … 約5g(左右で計約10g)
↳ 1円玉5枚ぶん・小さじ1杯の水と同じ重さ
# 髄質 … アドレナリン(秒で効く)
↳ 交感神経が臓器になったもの=神経の親戚
# 皮質 … 糖質コルチコイド 1日 約20mg
↳ 米1粒ぶんで足りる。効くのは分〜時間
# 皮質 … 鉱質コルチコイド(Na再吸収)
↳ 塩を体に戻す係。腎臓の回で再登場
? この表で血糖を上げる係は何人いる →5秒
* 世界初のホルモン単離は1900年 高峰譲吉・上中啓三
↳ アドレナリンの結晶化に日本人が一番乗り
↳ エピペン1本の中身も同じアドレナリン0.3mg
計算根拠
副腎は片側4〜6g(東京女子医大・松波総合病院)→約5gを採用。1円玉=1g/枚なので5g=5枚。水5g=小さじ1杯(5mL≒5g)。左右2個で約10g。コルチゾール1日分泌は約20mg(日本内科学会誌)で、米1粒≒20mg=ちょうど1粒。エピペン1本のアドレナリンは0.3mg。
S95
S95
● 血糖を下げる係は、体にただ1人
# 上げる係 … グルカゴン・アドレナリン・糖質コルチコイド
↳ 3人がかり。下げるのはインスリン1人だけ
↳ 飢えは毎日・食べすぎは稀=人類史の名残
# ランゲルハンス島 … すい臓の1〜2%・約100万個
↳ 100gのすい臓のうち1〜2g=一円玉1〜2枚
# 島1個の直径 … 約0.1mm
↳ 髪の毛1本(約0.08mm)とほぼ同じ太さ
? 下げる係が1人だけで足りたのは、なぜ →5秒
* 島はすい臓の1〜2%なのに、血流は全体の10〜15%を独占
↳ 血糖を最速で測って即応するため=一等地に住んでいる
* インスリン特許は1923年、発見者3人が1ドルで譲渡
↳ バンティング「インスリンは私でなく世界のもの」
計算根拠
すい臓の重さ約100g、ランゲルハンス島は膵重量の1〜2%(コトバンク・看護roo)→1〜2g。小さじ1杯=5gなので1〜2gは小さじ4分の1〜半分=「小さじ半分弱」。島の直径0.1mm、日本人の毛髪直径は0.05〜0.1mm(平均約0.08mm)でほぼ同径。上げる係3人は画面の副腎(前スライド)+すい臓から数えた実数。
S103
S103
● ホルモンは「効く量」と「多すぎる量」が紙一重
# 甲状腺ホルモン … 1日 約100μg
↳ 80年ためても約3g=小さじ1杯に届かない
# コルチゾール … 1日 約20mg
↳ 米1粒ぶん。これで全身のストレス対応がまわる
? 米1粒が2粒になるだけで体調は崩れる →5秒
* 多すぎでクッシング症候群、少なすぎでアジソン病
↳ 過不足それぞれに別の病名が付くほど幅が狭い
↳ ケネディ大統領はアジソン病で生涯ステロイド
* だから体は出しっぱなしにせず、出した量を測る
↳ その見張り役が、次に出るフィードバック
計算根拠
チロキシン(T4)の1日分泌は約94〜110μg→100μgで計算。100μg×365日×80年=2,920,000μg=2.92g。小さじ1杯は5gなので約6割=「小さじ1杯に届かない」。コルチゾール1日約20mg、米1粒≒20mgでちょうど1粒。
S110
S110
● 体は暖房と同じ理屈で、暖房より正確
# 暖房 … 設定20℃に対して±1℃=5%のブレ
↳ 体温は37℃に±0.5℃=1.4%。3倍以上精密
# 負のフィードバック増幅器 … 1927年 ハロルド・ブラック
↳ 通勤フェリーで閃き、新聞の余白に書き殴った
↳ 特許が下りるまで約9年=当時は誰も信じない
? 暖房と体、正確に保てているのはどっち →5秒
* 暖房は室温だけ・体は体温も血糖も塩分も同時に見張る
↳ 見張る中身が増えただけで、戻し方の理屈は暖房と同じ
計算根拠
サーモスタットの一般的なON/OFF幅±1℃を設定20℃で割ると 1/20=5%。体温の日内変動±0.5℃を37℃で割ると 0.5/37=1.35%≒1.4%。5÷1.35≒3.7倍→「3倍以上精密」。ハロルド・ブラックは1927年8月2日、ハドソン川のLackawannaフェリー通勤中に着想し、New York Times紙の白紙ページに書き付けた。特許は1928年出願・1937年12月成立で約9年。
S111
S111
● 体は「正」をめったに使わない
# 負のフィードバック … 体のほぼ全部
↳ 血糖・体温・塩分・チロキシンは全部こちら
# 正のフィードバック … 出産・血液凝固など数例
↳ 増えるほど加速し、自分では止まらない
? 止まらない仕組みを、体はなぜ持つ →5秒
* 出産=子宮が押す→オキシトシン増→もっと押す
↳ 産まれた瞬間に刺激が消えて自動で止まる
↳ 終わりが決まっている場面だけ正を使う
S112
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● 負のフィードバックは行きすぎてから引き返す
# 体温 … 37℃前後を1日0.5〜1℃の幅で維持
↳ 朝が谷・夕方が山。動く・食べるで熱が積もる
# 血糖 … 空腹時 約100mg/100mL
↳ 全身5Lの血に溶けた糖は約5g=小さじ1杯
# ホルモンが効くまで … 分〜時間の遅れ
↳ 遅れがある限り必ず行きすぎる=寒すぎるエアコン
? 甘い物の直後、血糖は上がる?下がる? →5秒
* 「戻す」だけでは足りず、目標値を持つ係が要る
↳ 視床下部=体の温度設定ダイヤル
計算根拠
血糖100mg/100mL=1g/L。血液量は体重の約1/13で、60kgなら約4.6L→約5L。5L×1g/L=5gの糖。砂糖5g=小さじ1杯。体温の日内変動は0.5〜1℃(朝が最低・夕方が最高)。
S114
S114
● チロキシンは重さの3分の2がヨウ素
# 分子量777のうちヨウ素 … 約508=65%
↳ 1分子にヨウ素原子4個。だからT4
# 甲状腺 … 重さ15〜20g・のどぼとけの下
↳ 10円玉(4.5g)4枚。チョウが羽を広げた形で気管をまたぐ
# 日本人のヨウ素摂取 … 1日1000〜3000μg
↳ 推奨量130μgの10〜20倍を毎日とっている
↳ 乾燥昆布は1gで約2000μg=1日量が一発
* 海から遠い内陸は昔ヨウ素不足で甲状腺がはれた
↳ 足りない分を作ろうと甲状腺が肥大=甲状腺腫
↳ 米国は1924年から食塩にヨウ素を添加して解決
* 日本は昆布だし文化がそのまま予防になっている
↳ 不足より海藻の取りすぎのほうが話題になる
計算根拠
チロキシン(T4)=C15H11I4NO4、分子量776.87。ヨウ素は126.90×4=507.6。507.6÷776.87=65.3%≒3分の2。甲状腺は重さ10〜20g(近畿大・玉田クリニック)、中央値15gに近い等身大として500円玉1枚7.0g×2=14g。日本人のヨウ素推奨量130μg/日に対し実摂取1000〜3000μgは7.7〜23倍→「10〜20倍」。乾燥昆布のヨウ素は100gあたり約200mg=200,000μgなので1gで約2000μg。
S115
S115
● 上の3段が、末端の濃度を見て自分を止める
# 指令の順 … 視床下部→下垂体前葉→甲状腺
↳ 放出ホルモン→甲状腺刺激ホルモン→チロキシン
# チロキシンの寿命 … 血中で約1週間
↳ 1日くらい飲み忘れても平気=ゆっくり長く効くホルモン
# ブレーキ … 増えると上の2段を抑える
↳ 減れば抑制が外れて再び出る=濃度で自動運転
? 甲状腺の薬を飲みすぎたら下垂体はどう動く →5秒
* バセドウ病=ブレーキが効かず基礎代謝が120〜140%
↳ 1500kcalの人で1日+300〜600kcal
↳ ごはん茶碗1〜2杯半ぶん余計に燃える
* 食べているのに痩せる(太る人も1割ほどいる)
↳ 甲状腺刺激ホルモンは低い=ブレーキは踏んである
計算根拠
T4分泌 約100μg/日×365日×80年=2.92g、小さじ1杯5g未満。バセドウ病未治療の基礎代謝は健常の120〜140%(金地病院)=+20〜40%。基礎代謝1500kcalの人なら+300〜600kcal。ごはん茶碗1杯(150g)は約234kcalなので300÷234=1.3杯、600÷234=2.6杯→「茶碗1〜2杯半」。